お洒落でエキゾチックな植物コウモリラン【ビカクシダ】【入門】

お洒落でエキゾチックな植物コウモリラン【ビカクシダ】【入門】

コウモリランとは

別名ビカクシダと呼ばれる植物。
ビカクシダ(麋角羊歯)と言われるように、麋角=ヘラジカの角のような形の葉を出す変わった形の植物です。
その特徴のある見た目と種類の豊富さから一部の人から多大な人気のある植物です。

 

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. . . . #ビカクシダ#platycerium #plants

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園芸店では鉢植えで売られていることが多いですが、コウモリランは着生植物ですので板、流木、コルク板などに板付けして育てるのが本来の姿で美しく観察できる管理の仕方でしょう。

板付けには天井から吊るしたり、壁にかけて管理できるという利点もあります。場所を取ることなく、絵画のように自分の目線に入るインテリアとして管理することができます。そのインパクトのある見た目は芸術品と言っても差し支えないと思います。まさにインテリアプランツと言えるでしょう。

また、高い位置にあるため小さなお子さんがいたり、猫などの動物の手が届かないという点も利点に挙げられるでしょう。
このように現代社会のニーズにあった植物であるとも言えます。

特徴

アフリカ、東南アジア、南米、オーストラリアなどに分布しており15種類を超える原種をもつシダ植物のことです。
着生植物で樹木の幹にくっつくように生息しています。

コウモリランの葉には貯水葉と胞子葉があります。周期があり交互に生えてくる印象です。
貯水葉は根元を覆うように広がる葉で、根本の乾燥を防ぎ水を貯めておく為の葉っぱです。何重にも重なるように生え樹木などの着生対象により強く張り付きます。また、種類によっては受け皿のように上に広がっており水や栄養分のある枯れ葉や鳥のフンなどをキャッチする役目もあります。貯水葉は古い葉から枯れて茶色く変色しますが、この何枚も重なった枯れた貯水葉がスポンジの様な役割を果たし水分や栄養分を保持します。
この貯水葉がキレイな緑色の状態のコウモリランが一番美しいと思います。

胞子葉は垂れ下がるように生える葉っぱです。コウモリランやビカクシダと言われる所以の葉でその形は独特で種類によって異なります。この種類の多さがコウモリランが人気な理由の一つでしょう。

 

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保内公園は#コウモリラン #ビカクシダ も有ります✨木に着生😃格好いい✨

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種類

リドレイ

東南アジア原産のコウモリラン
人気№1の種類です。キャベツのような貯水葉とキレイに張り出す胞子葉がとても美しい種類です。

出典「インテリアプランツ楽天市場

グランデ

こちらも東南アジア原産のコウモリラン
とても大型の種類で、上に張り出すような立派な貯水葉の様子から森の王冠と呼ばれています。

出典「花と観葉植物のChouchou,te」

ビフルカツム

オーストラリア原産のコウモリラン
園芸店やホームセンターなどでもっとも目にする機会の多い種類です。
丈夫で管理しやすく、安価なためコウモリラン入門にもってこいの種類でもあります。
またそれを品種改良したネザーランドはホームセンターでも安価に売っています。1000円以内で買えると思います。

出典「インテリアプランツ」

ウィリンキー

ジャワ諸島原産のコウモリラン
白くきれいな方仕様を垂れ下がるように長く生やすコウモリランです。
乾燥にも高温にも強く管理しやすいコウモリランの一つです。

出典「エアープランツ専門店 B&L」

エレファントティス

アフリカ原産のコウモリラン
名前の通り胞子葉がゾウの耳のような形をしています。

出典「インテリアプランツ」

育て方

コウモリランは基本的にホームセンター等ではコウモリランは鉢で売られています。
現地では木などに着生している為種類にもよりますが板付けという方法で育てるときれいに育てられます。
また、苔玉で育てるという方法もあります。

板付け

板付けの素材としては、コルク板、流木、ヘゴ板などにミズゴケで包んで付ける方法が多いです。

ミズゴケには品質のランクがありAA以上のものが良いでしょう。


アイリスオーヤマ 水苔 最高級水苔 AA+ 75g

初めは紐等で植物を板に固定しますが、そのうち根を張り着生します。
鉢で育てる場合は関係ありませんが、板付け管理をする場合、成長点の向きに気を付けるという注意点があります。
コウモリランには上下の向きがあります、木の幹に着生する植物のため板付けする際は成長点を上にして仕立てる必要があります。

水やり

基本的には水苔が乾いてきたらあげる感じで問題ありません
夏場は3日に1度程度様子を見ながら、冬場は1週間に一度程度でも問題ありません。
ビフルカツムなど強い種類であれば水切れを起こしても枯れることはありません。
だからといって植物にストレスが掛かることは間違いないので、放ったらかしで良いわけではないので気をつけましょう。

コウモリランはシダ植物ですが、光が好きな植物です。木の上に着生しており太陽光をたくさん浴びて成長していきます。
管理下でも同様に屋外で日に当てて管理をしたほうがより大きく成長します。ただ、植え替えたばかりなど急に強い太陽光に当てると葉焼けしてしまう可能性があるので注意が必要です。
室内で管理する場合は植物用のLEDライトなどを当てたほうが良いかもしれません。

温度

コウモリランは熱帯の植物のため基本的には15℃を下回らない環境で管理するべきです。
しかし、ここで紹介しているビフルカツムは5℃くらいまでは耐えることができ、雪の降ることのない温暖な地域でしたら年中室外管理ができると言われています。

しかし、霜が降りると枯れてしまう事があるので冬場は室内で管理した方が無難です。耐えられるとはいえ、ストレスがかかる事は間違いないでしょう。
植物も生き物です。大切に愛情を持って管理しましょう。

施肥

大きく育てたいと思う場合は肥料を与えるのはとても有効です。
5月から9月までの間に、液体肥料や固形肥料を施肥します。

おすすめは固形肥料です。コウモリランはもともと貯水葉で上から落ちてくる物質をキャッチして養分としています。
そのため貯水葉の隙間に固形肥料を施肥するのは理にかなっていると思います。

おすすめ固定肥料のマグァンプK

株式会社ハイポネックスジャパンさんの商品です。
マグァンプには3大要素の窒素、カリ、リンサンの他に微量元素のマグネシウムも含まれているとても優れた肥料です。
また、効き目がゆっくり出る緩効性で肥料やけの心配も少ないのも特徴です。
本来は土に混ぜ込んで使用するものですが、私は貯水葉の中や間の水苔の上に年に1~2度施肥して使用しています。

ハイポネックス マグァンプK 中粒 200g

おすすめの購入場所

ホームセンターで購入

最近は植物に力を入れているホームセンターも多く以前より珍しい植物を目にするようになりました。
形や大きさなど実際に見て選ぶほうが後悔もなく愛着も湧くものです。
そのため購入はホームセンターをおすすめします。

ネットで購入

おすすめは楽天市場の園芸ネットさんです。
また、ネットオークションにもたくさん出品されています。植物の状態が分からないことが多いので自己責任でお願いします。

 

育成日記

ネザーランド

私は現在ホームセンターで500円程度で購入したネザーランドを愛でています。

バイオマスプレートで育成

小さいものを選び、気になって用意していたバイオマスプレートに板付けしてみました。
バイオマスプレートとは、木とプラスチックを配合した素材でできている板で、
洒落ていて清潔感があります。チランジアを付けるのに良いと思います。
私もチランジアを板付けしようと購入しました。

ストーンウッドプレート (BR)

ネザーランドは育てやすいので初心者にもおすすめ

ネザーランドという種類はとても強い種類です。
寒さにも乾燥にも強く、とても育てやすいです。
実際に私は室内管理ですが冬も特に保温をしませんし、水も気が付いた時にやる程度ですが問題なく育っています。

我が家のコウモリラン

室内管理で植物用のLEDライトで管理しているため少し徒長気味ですが毎日目に入るためとても愛着が湧いています。

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