熱帯植物とは
ここでいう熱帯植物とは、熱帯雨林に自生している植物のことをひっくるめて熱帯植物と総称させていただきます。
日本では見られない特徴を持っており、色や葉っぱの柄、質感など美しいものが多くコレクターもたくさん存在し、エキゾチックプラントのイベントも開催されるほどです。
しかし日本でこれらの植物を管理するのはやや難易度が高く、高温多湿の環境にて管理させる必要があります。
その為コレクターの方々は水槽などの熱帯植物専用のケージを用意しその中で管理していることが多いです。
簡単な管理法
この様に熱帯植物は専用の設備が必要なため敷居が高く、興味があっても手を出すのを諦めてしまう方も多くいる事でしょう。
この記事では気軽にインテリアとして熱帯植物を楽しめる方法を紹介したいと思います。
特に私の好きなサトイモ科の植物を例に説明していきます。
管理法はとても簡単です。
ビンに入れて管理する。
それだけです。
写真は私が管理している熱帯植物ですが、特に問題も発生せず順調に管理できています。
冬の間も特に保温などしていませんが今の所問題は起きていません。
葉っぱも根も問題なく出てきますし、何より管理が非常に楽です。
直射日光の当たらない明るい室内にただ置いておくだけです。
蓋があるため湿度も問題なく水やりもほとんど必要ありません。
好きなビンに好きな植物を入れてただ眺めているだけでOKです。
植物が成長し手狭になってきたら株分けしてビンを増やしていくことになりますが、熱帯植物は成長が遅い種類が多いため頻度は高くありません。
2年に1度くらいのタイミングだと思います。
それよりも環境になじまず溶けて駄目にすることの多い熱帯植物を比較的簡単に管理できる利点のほうが勝ります。
オススメのビン
DOOA ガラスポット MARU
DOOAとはネイチャーアクアリウムの創始者で有名な天野さんの立ち上げたブランドADAのコンセプトを少し変えた姉妹ブランドです。
おしゃれなアクアリウム用品を数多く出しています。
そのDOOAが出しているガラスポットは高さ15cm程のただの丸いビンです。
容器はシンプルイズベストで植物を引き立たせるために余計なものは付いていないほうが良いです。
以前は無印良品から同じようなガラス瓶が発売されていたのですが販売終了になってしまったようで、DOOAのガラスポットが一番お洒落なガラス瓶だと思います。
出典「DOOA」
神の河のビン
ただの焼酎の瓶です。
お酒のビンの中では一番オシャレだと思います。
お酒単体で見ても、麦焼酎でありながら樽に貯蔵しているためウイスキーのようなピートの香りがしてとても美味しいです。
酒好きには飲んでよし飾って良しの一石二鳥のビンになります。
ただ、ビンの口が小さいため、小さくて葉っぱの丈夫な植物でないと入れられないと思います。
また、ビンのラベルの剥がし方ですが、鍋で煮ると簡単にキレイに剥がせます。
シールの糊の部分を溶かせば剥がせるので、他にも方法は色々あると思いますが温めるのが一番簡単で手っ取り早いと思われます。
ビンに仕立てる方法
丸いビンの場合
基本的には水苔を敷いてその中に植物の根の部分を植えます。
私は底に何となく鹿沼土を敷いています。
鹿沼土は細かい軽石のようなもので水に濡れると色が変わるので、水の量がわかりやすいです。
水苔は乾燥水苔を水に戻して絞ったものを使いましょう。
水苔は水で戻す時間、水を絞る力によって保水性などが変わってきます。
私の場合は一晩水で戻しておいて軽く絞って使用しています。
お酒のビンの場合
こちらは水草を管理するのに向いており、特にブセファランドラという植物をおすすめします。
アクアソイルという土を焼き固めた粒状のものを敷いて、その上に水草をピンセットで植えます。
ソイルはアクアショップなどで購入可能で、栄養の無い吸着系のソイルがオススメです。
ジュン (JUN) プラチナソイル ノーマル ブラウン 3リットル
オススメの植物
ブセファランドラ
ブセファランドラは東南アジアなどの熱帯雨林に生息しているサトイモ科の植物です。
産地によって大きさ、葉っぱの形、色などが違いコレクション性も非常に高いです。
水中で見ると葉っぱにラメが入りとても美しいことから水草として人気があります。
しかしながら現地の様子を見るに川の石の水から出た部分に着生しており、基本的には水上の植物で雨季などの水量が増えたときは水中でも生存することができるといったところだと思います。
成長が非常に遅く、水中だと苔がつきやすく管理がやや難しいですが、ラメの入った葉っぱは非常に美しいです。
管理は断然水上の方が容易なためビンの管理が向いています。
アグラオネマ
以前コチラの記事で紹介させていただいたアグラオネマの中でも熱帯雨林の現地採取株に当たるピクタム等は多湿の環境での生育が必要になるためビンでの管理が向いています。
しかし大型になるものが多いので、最初の小型な状態の時だけになると思います。
ビンで管理すると多湿な状態を維持できることから発根も良く状態を上げるのに向いていると思います。
シルバークインなどの品種改良されているものは鉢で普通に管理できるためビンに入れる必要はありません。
ホマロメナ
こちらも熱帯雨林に生息するサトイモ科の植物です。
ビロードのようなきれいな葉っぱがとても美しく、アグラオネマピクタム程ではありませんがコレクターの多い植物です。
色や形も産地によって全く異なりとても面白い種類です。
種類によっては大きくなるので、フミリス等の小型のものはビンで管理するのに向いています。
私は熱帯植物の中ではホマロメナが 好きです。
ビロードのマントのような葉っぱはとても美し見ていて飽きません。
発根も良く、新芽もバンバン出てきて絶好調です。
まとめ
ここでは丸型のビンやお酒のビンを紹介しましたが、他にも良い入れ物があるかもしれません。
空気の入れ替えのために蓋が開けられて、湿度の保てるものならば管理は可能です。
部屋のいいアクセントになるので、ぜひ良い入れ物を探してみて熱帯植物を楽しんでみて下さい。