登山におけるインソールとは
登山靴を購入すると備え付けのインソールが入っていますが、大体スニーカーと同じようなペラペラなものが入っています。
様々な会社から研究開発されたアウトドア用のインソールが発売されており、交換する選択肢も多くなっています。
インソールのヒールカップにより踵部分の皮膚を集めてクッション性を高めたり、足裏のアーチを矯正して正しい歩行をできるようにするものなど登山におけるいちばん重要な足の部分をフォローしてくれるものです。
インソールの販売メーカーにはスーパーフィートやシダスなどがあり、皆さんもお店で見たり、聞いたことがあると思います。
登山にインソールは必要なのか
さて、実際に登山にインソールは必要なのかという問いの答えは、条件にもよるが基本的には私は必要無いと考えています。
あくまで基本的にはです。
完全に私の持論となりますので一つの考えとして読んでいただければと思います。
大きな登山靴のメーカーがインソールを出していないことからあまり有用では無いのかなと。
歩きやすい登山靴の研究に情熱を捧げている登山靴メーカーがインソールの研究をしないとは思えません。
その為一般的な人にとってはインソールを探すより良い靴下を履くほうがコストパフォーマンスは良いのではなかろうかと私は考えております。
おすすめの靴下に関しては下の記事で紹介しています。
しかし、私は高性能インソールを常用しています。
全く必要ない人もいるが、インソールを入れることでいい効果が出る人やシチュエイションは確実に存在すると思います。
扁平足など足に問題がある場合
扁平足や足底筋膜炎など足のアーチの崩れによる原因で足裏が疲れやすかったり痛くなりやすい人には有効だと思います。
元々インソールはその様な足に問題を抱えた人の為の商品です。
登山をしているとすぐに足の裏が痛くなるなどの症状が出る人は専用のインソールを入れてみると良いかもしれません。
おすすめはシダスのインソールです。
私も足裏が痛くなることが多く悩んでいました。同じ様な条件で歩いているのに同行者よりも足の裏が痛くなりやすいのです。
今考えるとあれは足底筋膜炎だったのだろうと思います。
しかし、インソールを入れることによってだいぶ良くなりました。
シダス ウォークプラス
シダスとはインソール等の足回りの商品を開発販売しているフランスのメーカーです。
ウォークプラスはシダスの数あるインソールの中でもトレッキング向けの商品で、足が地面と接地する部分にクッションが入っていたり、アーチを保護する効果があります。
質感は意外と硬いのですが、実際に使用してみるとこれが強い衝撃を吸収するために有効なことを感じることができます。
また、足の付根の部分が膨らんでおりアーチを補助してくれていることが分かります。
そして何より靴の中で足がズレることが無くなります。これが一番大きな違いだと思います。
少し高価ですが、安いものをいくつか試すより効率的だとは思います。
出典「スポーツショップ グラスホッパー」
靴の中で足がズレる
登山の最中で靴の中で足がズレる場合も専用のインソールを入れるのは有効だと思います。
靴の中で足がズレるのは特にトレランシューズを使っている場合に感じやすいかもしれません。
私も登山にトレランシューズを使用していますが平坦な道や登りでは無くても、下り道などで踏ん張り力をかける時に足が横にズレるという事がありました。
しかしながらかかと部分の薄いトレランシューズに合うインソールがあるのか、またゼロドロップを採用しているALTRAの靴に合うインソールがないのか探したところピッタリなものがありました。
ALTRAのゼロドロップに関しては以下の記事で紹介しています。
株式会社ホシノ B+LD Insole ALTRA Shape
ホシノはインソールや靴、靴下を作っているメーカーです。
日本の会社のため日本人の足に合ったインソールを作っています。
アルトラの広いトゥボックスの形状とゼロドロップに合う踵に高さの無い専用のインソールです。
アルトラのトレランシューズを使用しているのならこのインソール一択だと思います。
私もこのインソールを入れてから靴の中で足がズレることが無くなりました。
アルトラのトレランシューズを使っているならとてもおすすめできる商品です。
出典「トレイルランニング専門店SKYTRAIL」
冬山登山をする場合
冬季登山で雪山に行く場合はやはり暖かいインソールに変えた方が良いと思います。
冬靴とはいえ備え付けのインソールは基本的にペラペラで防寒性の無いものです。
冷えは足元から来るので是非交換した方が良いと思います。
私の冬用のインソールのおすすめはダントツで以下になります。
ペダック Viva Winter
ペダックはドイツのフットケアメーカーです。
Viva Winterは冬用のインソールで、足と接する部分のトップシートに羊毛が使われていています。
また、底部分にはアルミ製の膜になっており内側の熱を反射し地面からの冷気を通さない様な構造になっています。
クッションやヒールカップも付いているので歩行姿勢の矯正もしてくれます。
特に素晴らしいところは安価なところです。
この性能で¥2,500程度は素晴らしいコストパフォーマンスだと思います。
サイズは足の大きさが26cmで”42”になります。
後からカットしてサイズ合わせのできないタイプのインソールなのでしっかりと靴のサイズに合ったものを選びましょう。
まとめ
インソールというものは何かしら問題を抱えている人やシチュエーション次第でとても有用なものになります。
私は靴下のほうが重要だと思っていますが、それでも問題が解消されない人は靴にインソールを入れてみると改善するかもしれません。
注意点として、インソールはヒールカップなど各足の形に合わせて作られているので、サイズはしっかり合わせて買いましょう。
靴の大きさよりも足の大きさに合わせて選ぶ必要があるので注意して下さい。