世界一美味しいラム酒 アプルトン エステート 21年 【TWSC最高金賞】

世界一美味しいラム酒 アプルトン エステート 21年 【TWSC最高金賞】

アプルトンとは

出典:「アサヒビール

1749年創業、ジャマイカ最古のラムメーカーと言われるアプルトン社です。サトウキビ栽培から瓶詰めまで自社で行う数少ないラムメーカーの一つです。日本ではアサヒビール株式会社が販売代理店として販売していますので、日本でも比較的に手に入りやすいラム酒です。日本ではバカルディが最も人気のあるラム酒のため、アプルトンは知る人ぞ知るラム酒メーカーです。

アプルトンの種類

アプルトン ホワイト

出典:「アサヒビール

メーカー希望小売り価格:1,170円

おすすめ度:★★☆☆☆

ホワイトラム(シルバーラム)と言われる無色透明のラム酒です。アプルトンの中では最安値で唯一のホワイトラムです。ホワイトラムの他に、ゴールドラムや、ダークラムという種類が存在します。ホワイトラムは他に比べてスッキリとした味わいのため、モヒート等のカクテルに使用されることが多いです。このラムは正直バカルディとそんなに変わらないので、特にアプルトンである必要はないと思っています。ただ非常に安く費用対効果は非常に高いので、ラム酒を使ったカクテルを常飲している方にはおすすめです。

アプルトン スペシャル

出典:「アサヒビール

メーカー希望小売り価格:1,370円

おすすめ度:★★☆☆☆

こちらはゴールドラムと思われます。単式蒸溜による伝統的なラムと連続式蒸溜によるライトラムをブレンドしています。カクテルで割って飲むのも良いですが、そのままでも美味しくいただけます。こちらも大衆向けのラムのため非常に安い価格で購入可能です。ただ、前述したホワイトと同様にアプルトンである必要性はそんなにないと思います。

アプルトン エステート シグニチャーブレンド

出典:「アサヒビール

メーカー希望小売り価格:1,550円

おすすめ度:★★★☆☆

エステートの名前で出ているアプルトン社最初のラインナップです。マスターブレンダーが厳選した15種の熟成ラムをブレンドしています。アプルトン社の製品を飲んだことがない方、初めてラム酒を飲まれる方、是非このアプルトンエステートシグニチャーブレンドを飲んでみてください。こちらが定番中の定番のラム酒の原点になります。ただ、もっと美味しいラム酒はたくさんあります。カクテルや割もので割って楽しむのではなく、そのままのラム酒の味を楽しめます。ラム酒本来の味を楽しめる製品の中では最安値、一番手に入りやすいのがこのアプルトンエステートシグニチャーブレンドだと思っています。

アプルトン エステート レアブレンド12年

出典:「アサヒビール

メーカー希望小売り価格:3,220円(化粧箱つき)

おすすめ度:★★★★★

こちらは、ダークラムと呼ばれるラム酒です。オーク樽で最低12年以上熟成させた原酒をブレンドしています。アプルトン社の中でも傑作と言われています。おすすめ度がマックスの★5個で、1番のおすすめです。シグニチャーブレンドは初心者にはとても良いですが、そんなに美味しくないです。21年は非常に美味しいですが、高すぎます。結果、アプルトン社さんの製品で一番おすすめのラム酒は、こちらのアプルトンエステートレアブレンド12年です。

アプルトン エステート 21年

出典:「アサヒビール

メーカー希望小売り価格:12,000円(化粧箱つき)

おすすめ度:★★★★★

こちらは、ダークラムと呼ばれるラム酒です。TWSC(東京ウィスキー&スピリッツコンペティション)で最高金賞を受賞したのが、こちらのアプルトンエステート21年です。オーク樽で最低21年以上熟成させた原酒の中から、さらに厳選を重ねた最上級の熟成原酒をブレンドしています。アプルトンの中で最も有名なのが、こちらのアプルトンエステート21年です。ラム酒を飲まれる方は是非一度は召し上がっていただきたいです。今回はこのアプルトン21年について、評価レビューを記載したいと思います。

アプルトン21年の飲み方

ストレート

最もオーソドックスなラム酒の飲み方です。アプルトン21年はたる熟成された濃厚な香りです。ストレートで飲むことが一番アプルトン21年を楽しめる方法です。初めて飲まれる方は是非ストレートで飲んでみてください。

ロック

香りも広がり、ストレートに飽きた方にはお勧めです。ラムは甘いので、ストレートですと甘すぎて飲めないという方にもおすすめの飲み方です。

ソーダ割

ストレートやロックに比べるとアプルトン21年の良さは半減するとは思いますが、こちらもおすすめの飲み方です。アプルトン21年はそれ自体の個性が強いので、ソーダ割りでも十分に香りや味を楽しむことができます。ストレートやロックで十分に楽しまれた方はソーダ割りにチャレンジするのも良いと思います。

ホット・バタード・ラム

ラム酒の飲み方として、カクテルとして、とても有名な飲み方のホットバタードラムです。正直、アプルトンエステート21年である必要がありません。ホットバタードラムは、基本的にゴールドラムで楽しむカクテルですので、アプルトンスペシャルで是非試してみてください。ホットバタードラムに出会ってラムが好きになった方も多くいるくらい、ホットバタードラム自体は非常に美味しいです。まだ試されていない方は是非試してみてください。

TWSC第一回最高金賞受賞

出典:「TWSC公式サイト

TWSC(東京ウィスキー&スピリッツコンペティション)第一回でアプルトンエステート21年は、ラム酒の中で唯一最高金賞を受賞しました。そもそもTWSCとはなんぞやという方が多いと思いますが、簡単に申し上げますと、2019年に初めて日本で開催された、ウィスキーとスピリッツの最も美味しいものを決めようという会です。

公式サイトには以下の通り概要の記載があります、

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)は、日本で初めて開催されるウイスキーとスピリッツの品評会です。
近年ウイスキーやスピリッツはかつてないほど注目を集めています。特に2016年から17年は「日本のクラフト蒸留所元年」といわれるほど、全国に蒸留所が相次いで誕生しました。それは日本に限ったことではなく、本場スコットランドやアイルランド、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、そして台湾、インドとアジア各国にも広がっています。
日本は世界中のウイスキーやスピリッツが集まり、また自国でも高品質なウイスキー、スピリッツを造っています。それらはイギリスやアメリカで開催されている酒類の品評会で数々の賞を受賞し、世界でも「ジャパニーズウイスキー」「ジャパニーズスピリッツ」はカテゴリーのひとつとして認められています。今回の品評会は、繊細な日本人の味覚と日本のウイスキー愛好家、スピリッツ愛好家の深い知識、情熱をもって、世界のウイスキーおよびスピリッツを品評し、高品質なウイスキーとスピリッツを国内外に広く知っていただくことを目的としています。

出典:「TWSC公式サイト

要するに、近年日本でもウィスキーやスピリッツの販売量、生産量が増え、海外でも賞を取るくらいに盛り上がってきました。そのため、日本でも品評会を開催してウィスキーやスピリッツをもっと盛り上げて行きましょう。ということです。

第一回開催ということで非常に多くの注目を集めました。全カテゴリの中で13種が最高金賞を受賞しましたが、その中で唯一ラム酒として最高金賞を受賞したのが、アプルトンエステート21年です。

出典:「TWSC公式サイト

他の結果はこちらからご覧に慣れます。

アプルトンエステート21年の感想

おすすめ度:★★★★☆

味の深み:★★★★☆

香り:★★★★☆

価格:★☆☆☆☆

キャプテンモルガンよりおいしい

キャプテンモルガンの種類にもよりますが、キャプテンモルガンより総合的に美味しいと思います。キャプテンモルガンは海賊のお酒という感じがして、パッケージで損をしているように感じてしまいます。そして、バーに行きラム酒のおすすめを聞くと、大抵バーテンダーさんはキャプテンモルガンをおすすめしてくれるのはなぜでしょうか。キャプテンモルガンが好きで他のラム酒を飲んでみたい方は是非アプルトンエステート21年を飲んでみてください。ちなみにキャプテンモルガンは、TWSCでは何も受賞しておりませんでした。そもそもエントリーしていたのかどうかは不明です。

ロンサカパ並みの美味しさ

アプルトンエステート21年はロンサカパと同じくらい美味しいと思いました。

ただし、TWSCではロンサカパ23年は金賞です。アプルトンエステート21年は最高金賞で、ランクが一個上です。

私個人としては、ラム酒の中ではロンサカパが一番好きです。ロンサカパはその歴史、熟成、街をあげて作られているという素敵な背景がたくさんあります。正直味は同じくらいの美味しさだと思います。しかし、ストーリーという意味で、ロンサカパの方が好きです。

アフリカ系のお酒は土臭い?

アプルトンはどこか土臭い感じがしました。アプルトンはジャマイカのお酒ですので、アフリカ大陸原産です。南アフリカのワインを飲んだことがあるのですが、同じように土臭い感じがしました。これは私の先入観なのか、何かの匂いが土臭いと勘違いをしているだけなのかわかりません。だれか同じように感じていらっしゃる方はいらっしゃらないでしょうか。

1万円以上は高すぎる

最高級のラム酒といえど、ラム酒が1万円以上するのは高いと感じてしまいます。ラム酒の相場は3,000円以下がほとんどですので、相対的に高く感じてしまうのだと思います。近年はウィスキーの価格が高騰し、定価1万円というウィスキーをよく耳にするようになりました。そのためウィスキーでボトルが1万円と聞いても不思議なことに高くは感じません。しかし、ラム酒はまだその域に達していないのだと思います。

アプルトン12年で良いのでは?

アプルトン エステート レアブレンド12年は、定価で3,220円です。それに対し、アプルトン エステート21年は、定価で12,000円です。4倍以上の価格であり、価格差は9,000円近くになります。この価格差と味を鑑みてしまうと、アプルトン21年を購入すべきか非常に疑問です。私のお勧めは、アプルトン21年はバーで2,000円程度で飲んでみるのが良いと思います。すこしわがままを言えば、アプルトン12年を飲み比べさせてくれるかもしれません。飲み比べてみれば味の違いが明確にわかると思います。その違いに9,000円の価値を見出せるかどうかは、その人の好み次第だと思います。

イエラム・サンタマリア 蒸留所限定品1と、どちらが美味しいのか

出典:「TWSC公式サイト

イエラム・サンタマリア蒸留所限定品1は、TWSCでジャパニーズラム部門で銀賞を受賞しました。最高金賞のアプルトンエステート21年の方が美味しいということなのでしょうが、実際に飲み比べたことはありません。どなかた飲み比べた方は感想を教えてください。

お菓子作りにも最適

正直お菓子作りにアプルトン21年は贅沢すぎます。お菓子になった時点で、ラムの風味や味は砂糖や他の製品でかき消されてしまいます。残るのは、ほんのわずかなラム特有の風味だけだと思います。熟成ラム酒であれば何でも良いと思います。しかし、アプルトン21年で作ったお菓子です。と言われると食べたくなるのは私だけでしょうか?w

ラム酒は資産としても所有可能

ラム酒の価格はこれから必ずあがります。世界の人口は増えており、資本主義社会が成熟するにつれて、蒸留酒全体への期待が高まっています。ウィスキーは先行して価格が上がってしまいました。そして次にクラフトジンのブームが到来し、様々な高級クラフトジンが販売されました。残るは、ウォッカとラムです。ウォッカはジンと同じで樽熟成を行わないお酒のため、商品の希少価値が高まりづらい傾向にあります。それに比べラムは樽熟成を行うため希少価値が高まりやすいです。今後の価格高騰を狙って是非ラムを購入してみてください。

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