イエラム サンタマリアとは
出典「IeRum公式」
まずは公式HPの説明です。
沖縄本島北部に浮かぶ島「伊江島」。
青い海と珊瑚礁に囲まれたこの島の経済を約400年にわたり支えてきたサトウキビ。
その伊江島産サトウキビだけを使って作られるラム酒が、
「IeRum Santa Maria」出典「IeRum公式」
沖縄県の伊江島という島で製造されたラム酒がイエラムサンタマリア(IeRum Santa Maria)です。
伊江島のラムを略して、イエラム(IeRum)です。
サンタマリア(Santa Maria)は、聖母マリアのことです。日本のテッポウユリが江戸時代にヨーロッパに輸出され、イースターツリー(聖母マリアの花)として愛されています。テッポウユリは昔、琉球百合とも呼ばれており、琉球、沖縄原産の花でした。
つまり、伊江島で愛される琉球百合→テッポウユリ→イースターツリー→ヨーロッパで愛される聖母マリアの花です。
ヨーロッパで愛されるラム酒の製法が伊江島に伝わり、伊江島のサトウキビでラム酒に生まれ変わります。
琉球百合は日本からヨーロッパに渡り愛され続けています。
ラム酒もヨーロッパから日本に渡ってきて、琉球百合と同様に日本で愛され続けてほしいという願いが込められているのだと思います。
イエラムサンタマリア種類
イエラムサンタマリア ゴールド
出典「IeRum公式」
イエラムサンタマリア クリスタル
出典「IeRum公式」
イエラムサンタマリアスプリム
出典「IeRum公式」
イエラム サンタマリア Premium T1〜28
出典「IeRum公式」
プレミアムTシリーズは収穫年度に応じて樽詰めされたシリーズです。樽ごとにTと数字が付いています。ほとんどが通常販売がされないまさにプレミアムなシリーズとなっています。
T1〜T9くらいまでが、蒸留年:2011 瓶詰年:2014 熟成年数:3年となっています。それ以降は蒸留年が遅くなっていると思われます。
プレミアムシリーズの有名ナンバーをご紹介します。
イエラム サンタマリア プレミアム T1
出典「IeRum公式」
プレミアムシリーズで最初に制作されたイエラムサンタマリアプレミアムT1です。T1は伝説的な存在となっており、2020年現在、販売しているところは見たことがありません。当時の販売価格では1万円程度でしたが、現在はプレミアム価格で数倍以上だと思われます。
イエラム サンタマリア プレミアム T17
出典「IeRum公式」
このT17は、TWSC2019(第1回東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)にて、銅賞を受賞しています。2020年現在で販売しているところは見たことがありません。
イエラム サンタマリア プレミアム T25
出典「IeRum公式」
このT25も、TWSC2019(第1回東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)にて、銅賞を受賞しています。T25はふるさと納税限定で60,000円で販売されています。(2020年3月現在)。蒸留年:2013年、熟成年数:5年とのことです。今後プレミア価格となることは間違いないでしょう。イエラムサンタマリアプレミアムシリーズの中で、2020年現在、購入可能なのはこちらのT25とT28のみです。ふるさと納税限定で、6万円という破格の値段ではありますが、今後のイエラムサンタマリアへの寄付にもなりますので、是非購入してみてください。
イエラム サンタマリア プレミアム T28
出典「ラムバー」
このT28はネットで通常販売されている唯一のイエラムサンタマリアプレミアムです。2020年現在の価格は2万円弱です。今後のプレミアム価格が楽しみです。数も少ないため、買えるうちに購入することをおすすめします。
イエラムサンタマリア伊江島蒸留所限定1
出典「IeRum公式」
「第1回東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」にて、「ベストジャパニーズラム・オブ・ザ・イヤー2019」(特別賞)と銀賞を受賞しました。ベストジャパニーズラムは、国産ラム酒の中で最も高得点を得た最高位の賞です。
イエラムサンタマリア伊江島蒸留所限定1は、日本で最も美味しいラム酒として選ばれたということになります。「伊江島蒸留所限定1」は伊江島蒸留所に併設された直売店と伊江港ターミナルの伊江島物産センター港の売店のみで販売しています。イエラムサンタマリアクリスタルの原酒で作られており、加水されていないためアルコール度数は63度です。
イエラムサンタマリアのTWSC2019受賞まとめ
TWSC2019とは
TWSC2019とは、2019年に東京で初開催された、「第1回東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」です。126部門に計527点が出品された商品を専門家178人が審査し、ウィスキー、スピリッツを品評する会です。スピリッツは、ラムだけでなく、ジンやテキーラなどの全てのスピリッツを対象に品評を行っています。
ウィスキーとスピリッツの需要は世界的に増加しています。中でも近年日本のウィスキーは世界的に認められ、世界のコンテストで数々の賞を受賞しました。ウィスキーに負けずと、日本のスピリッツ各種も世界的に評価を受けてきています。今後日本のウィスキー、スピリッツ業界を盛り上げて行くことと、日本人の繊細な味の品評する力を世界に発信して行くためにTWSCは開催されました。
第一回開催で最高金賞を受賞したのは上記13種です。ラム酒としては、アプルトンエステート21年が最高金賞を受賞しています。イエラムサンタマリアは最高金賞を逃してはいますが、銀賞、特別賞、銅賞を多数受賞しました。
イエラムサンタマリアのTWSC2019受賞
イエラムサンタマリアのTWSC受賞結果は以下の通りです。
- 「伊江島蒸留所限定1」▶︎特別賞(ベストジャパニーズラム)・銀賞(ダブル受賞)
- 「プレミアムT25」▶︎銀賞
- 「プレミアムT17」▶︎銅賞
- 「ゴールド」▶︎銅賞
上記の通り、4つの商品で5つの賞を受賞しています。中でも「イエラムサンタマリア 伊江島蒸留所限定1」は特別賞として、国産のラム酒の中で特に高得点を得たもの、かつ、銀賞以上を受賞している商品に与えられる最高位の1位「ベストジャパニーズラム・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞しました。
ベストジャパニーズラム・オブ・ザ・イヤー2019
出典「IeRum公式」
数々のジャパニーズラムの中で最も高い評価を受けたのがこちらの「イエラムサンタマリア 伊江島蒸留所限定1」です。先述した通り、「伊江島蒸留所限定1」は伊江島蒸留所に併設された直売店と伊江港ターミナルの伊江島物産センター港の売店のみで販売されています。そのため、現地に行けない方はオークション等で購入するしかありません。2020年、現在ネットでの販売やオークションでの販売はされていない状態で、非常に入手困難な状態です。
イエラムサンタマリアの感想
イエラムサンタマリアゴールドの感想
出典「IeRum公式」
おすすめ度:★★★☆☆
味の深み:★★★☆☆
香り:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
2,500円程度で購入できて、このクオリティは素晴らしいです。ストレート、ロックで十分飲める味の深み、香りの豊かさがあります。日本のラム酒がここまで美味しく出来ていることは感動すら覚えました。ジャパニーズラムを飲んだことがない方は是非一度試してみてください。
イエラムサンタマリアクリスタルの感想
出典「IeRum公式」
おすすめ度:★★☆☆☆
味の深み:★★☆☆☆
香り:★☆☆☆☆
価格:★★☆☆☆
シルバーラムということもあり、個性が非常に少なく、さっぱりとした味わいです。特徴を非常につかみづらく、他のラムとの違いは感じられませんでした。カクテルなどで飲む分には美味しいと思いますが、他のラム酒でも変わらないと思います。イエラムサンタマリアを飲むのであれば前述のゴールドの方がおすすめです。
イエラムサンタマリアプレミアムT28の感想
出典「ラムバー」
おすすめ度:★★☆☆☆
味の深み:★★★☆☆
香り:★★★☆☆
価格:★☆☆☆☆
美味しいですが、ゴールドと比べると誤差だと思いました。イエラムゴールドが3,000円しないくらいで購入できるのに対し、プレミアシリーズは、現在2万円近くの価格となっています。(昔は1万円強で購入できました。)2万円近い価値があるかと言われると、そこまでの価値はまだないと思います。ジャパニーズラムというスペシャリティはありますが、美味しいラム酒を飲むのであれば、アプルトンエステートを飲みます。
アプルトンエステートの方がおいしいです
上記アプルトンエステート21年の方が美味しいです。また、アプルトンは1万円強で購入可能ですので、現在のイエラムプレミアムの半額です。イエラムプレミアムはプレミア価格な印象があるので、費用対効果としては良くない状態にあると思いました。ジャパニーズラムが美味しくなってきていることは間違いないですが、まだ世界のラム酒には追いついてはいないと思います。ただ、すごいスピードで成長していることはまちがいないので、今後5年でどうなるか楽しみです。
おわりに
今回はジャパニーズラムのイエラムサンタマリアをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。イエラムサンタマリアの知名度はまだまだ低いですが、TWSCで数々の賞を受賞したこともあり、どんどん有名になっています。2020年現時点でも、入手が困難な状態ですので、今のうち飲んでみた方が良いかもしれません。2020年5月には、TWSC2020が開催されますので、その結果イエラムサンタマリアがどれだけの賞を受賞できるのかも非常に楽しみです。