【登山】シュラフはどのモデルがおすすめなのか【寝袋】【ダウン】

【登山】シュラフはどのモデルがおすすめなのか【寝袋】【ダウン】

登山用にはダウンか化繊か

登山用のシュラフは色々なメーカーから出ていますが、テント泊のようなスタンダードな使用の場合は軽さと体積の面からダウンのシュラフを選ぶべきだと思います。

化繊綿は濡れに強いので特定の条件下(沢登りやビバーク前提)では選ぶのも良いと思います。最近では化繊綿のモデルにも比較的軽量で小さくなるものもありますがそういう物は価格も高くなっています。
オーソドックスな化繊綿のシュラフはオートキャンプや車中泊用と割り切るものだと思います。

ダウンの質について

基本的にダウンの質はフィルパワー(FP)表記の数値で判断できます。

フィルパワーというのは簡単に言うとダウンの膨らみ度合いのようなもので、この値が大きければ軽くて温かいダウンになります。

700位から高品質ダウンと言われるようになり、性能と価格のコストパフォーマンスが一番優れているのは800と言われています。

よく聞くダウンというものはダウンボールと言われる綿のようなものを言います。
あの綿が膨らむことにより空気の層を作り、その層が暖まる事により保温されます。

その為、濡れたり潰れた状態だと全く保温力はありません。ダウンは濡らすことのないように注意しましょう。

また、タウンユースのダウンジャケットなどから飛び出していることのある、鳥の羽のようなものはフェザーといいジャケットにコシを出すもので保温性はあまりないので混同しないようにしましょう。

 

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イスカでは一足早く、春物の化繊寝袋を入荷致しました! 今年は暖かい冬になりそうなので、例年よりも動きが速いかもしれません。 化繊の寝袋はコストパフォーマンスにも優れていますので、ご家族にもおすすめです! #イスカ#寝袋#睡袋#登山用品#キャンプ#スリーピングバッグ#シュラフ#入荷#化繊寝袋 #キャンプ初心者#春山#夏山#アルファライト#パトロール600#テント泊#ファミキャン#ウルトラライト#アルファライト700x

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シュラフの選び方

ここでは、冬季を除いた3シーズン用で考えてみます。

様々なメーカーから様々なモデルのシュラフが発売されていますが、初めて購入するなら、モンベルイスカナンガの中から選ぶと良いでしょう。

3社とも国産メーカーで品質には定評があります。それぞれの特徴はこの後紹介させていただきます。

どのモデルを選択するかはその人それぞれの耐寒性によりますが、ダウン量を見て決めることになります。

基本的にはスリーシーズン用を選べば間違いありませんが、女性や寒がりな方は多少オーバースペックの物を選んだほうが良いと思います。
寒くて寝られない夜は一番辛いです。暑い場合は掛け布団のように使えば良いだけです。

山の上は想像以上に寒いです。普段は軽量化を謳っている私ですが、シュラフだけは多少オーバースペックでも良いと考えています。

寒くて一睡もできなかったなんてことになると次の日の山行にも影響が出ます、自分が寒がりだと思う方は多少重量が増えても暖かいものを選ぶことをおすすめします。

 

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おすすめのシュラフ

モンベル

私はモンベルのシュラフをおすすめします。

モンベルのダウンハガーの良いところは、生地に伸縮性があり、このアルパインダウンハガーに使用されている生地は120%まで伸びます。
生地が伸びると膝を立てたり寝る姿勢を楽に変えられるので非常に快適です。

ダウンハガー800というモデルもありますが、そちらは135%の伸縮性を持つ代わりに少しだけ重量が増えます。
どちらを選ぶかは好みになると思います。

モンベルの独自素材:バリスティックエアライトを使用しており、撥水、帯電防止になっています。
ガサガサしない生地で触り心地も良いです。

またモンベルの良いところとして、保管用のストリージバッグが付いてきます。
ダウンというのは圧縮している状態だと崩れる可能性があるので長期保管する場合はこのバッグに膨らませてしまう方が良いです。

モデルは#に続く数字が小さいほど暖かいものになります。

アルパインダウンハガー800#3

モンベルのシュラフの一番オーソドックスなスリーシーズン用シュラフです。

800という数字はフィルパワーを表していて、一番コスパのいい数値です。

男性など特に寒さに対して苦手意識のない方はこのモデルでスリーシーズン問題なく過ごせると思います。

価格 ¥28,000+税
重量 528グラム
収納サイズ Φ13×26cm
適正温度 6℃


出典「mont・bell

アルパインダウンハガー800#2

女性や寒がりな方は#2をおすすめします。
私は極度の冷え性と寒がりなので、夏でもこのモデルを持っていくことが多いです。

#3との違いはダウン量が増えていることとネックバッフルという肩口に紐で絞れるダウンのチューブが付いています。

寝てる時に一番寒いのは冷気の入ってくる肩口です。
このネックバッフルがあると本当に暖かさが全然違います。

少し重くなりますが寒い夜を過ごさなくていいと思うと安心感が段違いです。

価格 ¥35,000+税
重量 712グラム
収納サイズ Φ15×30cm
適正温度 1℃


出典「mont・bell

ダウンハガー800#3 Women’sモデル

モンベルのダウンハガー800シリーズにはWomen’sモデルがあります。

女性の体型に合わせて作られており、足先のダウン量を多くしたりと工夫されています。

適応身長は低くなりますが、女性にとってはこちらのモデルの方が適しているかもしれません。

もちろん#2もあり、男女兼用のモデルと同じ変更がされます。

価格 ¥29,000+税
重量 540グラム
収納サイズ Φ13×25cm
適正温度 4℃


出典「mont・bell

イスカ

イスカは老舗のシュラフメーカーです。

長期保証も付いていて品質は信頼できます。

研究やテストも重ねられており、様々な技術を駆使してシュラフを製造しています。

イスカのシュラフも3D構造などで快適さを求めていますが、
超撥水生地が使用されているため触り心地がガサガサしているのと、表面がツルツルしているためマットの上で少し滑ります。

この辺を考慮すると私個人としてはモンベルのほうが好きかなと言う感じです。

山で寝心地なんて求めないという方は品質も良いですし凄くおすすめできます。

イスカの良いところはモンベルと違い、楽天やAmazonなどのネット通販でも購入することができるので安価に手に入れられる可能性があるところです。

エア 280X

イスカのオーソドックスなスリーシーズン用シュラフになります。

800フィルパワーのダウンが280グラム使用されています。

また、超撥水生地を使用しているのでテント内部の結露などによる濡れを防ぐことができます。

暖かさですが、イスカには適正温度の表記がありませんので単純にモンベルとどちらが暖かいかは比べられませんがこのモデルはモンベルで言うところの#3にあたるモデルです。

寒がりの方にはひとつ上のエア 450Xと言いたいところですが、少し重いので夏にはオーバースペックかもしれません。
寒がりの方にはモンベルの#2をおすすめします。

価格 ¥29,000+税
重量 570グラム
収納サイズ Φ14×24cm
最低使用温度 2℃※イスカ表記は最低使用温度


出典「アウトドアーズ・コンパス」

エア 150X

こちらは夏用のモデルとなっています。

モンベルなどには存在しないフードの部分を無くしたモデルです。

8月のテント泊や低山でのテント泊など寒さに心配がない時に荷物を軽くできていいと思います。

価格 ¥19,000+税
重量 370グラム
収納サイズ Φ11×19cm
最低使用温度 8℃※イスカ表記は最低使用温度


出典「登山用品とアウトドアのさかいや」

ナンガ

ナンガは国内のダウン製品メーカーです。

シュラフだけでなくジャケットなどでも有名で、いくつかの羽毛素材を取り扱っておりそのプロダクトに適したダウンを使用します。

また、シュラフには永久保証が付いており修理を永久的に無償で行ってもらうことができます。

残念ながら私はナンガのシュラフを使用したことが無いので具体的な使用感をお伝えすることができません。

そのため割愛しようと思いましたが、面白いモデルがあったので紹介します。

UDD BAG 300HD

私のイメージではナンガのシュラフ=重いでしたが、こんなにも尖ったシュラフがあったとは。

スリーシーズンようにも関わらずフード部分の無いシュラフです。

770フィルパワーのダウンが300グラム封入されています。

これあくまで私の予想ですが他のモデルだとフード部分に入っているダウンが体の部分に入るわけだから相当暖かいのではなかろうか。

人間の健康は頭寒足熱と言いますし意外とフード部分はいらないのかもしれません。

非常に使ってみたいシュラフです。

価格 ¥35,000+税
重量 625グラム
収納サイズ Φ13×25cm
快適使用温度 0℃※ナンガ表記は快適使用温度


出典「OutdoorStyle サンデーマウンテン」

シュラフカバーは必要なのか

私は1~2泊ならシュラフカバーは必要無いと考えています。

シュラフカバーは防水透湿素材を使用するため結構重量があります。

テントの結露にたまに触れる程度ならシュラフの生地の撥水でなんとかなります。

また、男性の方で足先が常にテントに当たってるという方はレインウェアのジッパーを閉じて足を突っ込みましょう。ザックの中でも良いです。
足先の部分だけですがシュラフカバー代わりになるだけでなく、保温性も少し上がります。

1週間程の長期縦走などの時はシュラフが濡れて干せない事を考えると必要になってくるかもしれませんが。

その場合でもシュラフカバーよりSOLのエスケープビビィをおすすめします。

SOL エスケープビビィ

SOL社のエマージェンシーシートの袋バージョンです。

防水透湿素材の内側にアルミ蒸着加工をしていて内側からの体熱を反射して保温します。

シュラフカバー代わりだけでなくこれをシュラフにプラスで使うと耐寒性もだいぶアップします。

その上軽量、安価とても良い商品だと思います。シュラフカバーを買うならこちらをおすすめします。

フードのあるノーマルとフード無しで更に軽量なエスケープライトビビィがあります。

私はライト派です。


SOL(ソル) エスケープライトウ゛ィウ゛ィ 12517


SOL(ソル) エスケープウ゛ィウ゛ィ 12416

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